第5章 夕立の悪戯。
火神はあっという間にクッキーを食べつくした。
「ふぅ、美味かった。」
そういうと、火神はチラっとこちらを見た。
「あ、あのさ。鈴音。」
「ん?何?」
私はケーキを食べながら火神の方を向く。
「もう一つ…ほしいもんがあんだけど…///」
火神は顔を真っ赤にしていた。
…もう一つほしいもの。
え!?
それってもしかして…
これって漫画とかの展開的に…
私って事!?
どどどど、どうしよう。
可愛い下着着てないよ!
今日、くまさんのパンツだよ!
どどどどど、どうしよう。
そ、そもそも
そういう事したことないし。
い、いや、ここは覚悟を決めて…
「ななななな、なにかなー?」
思わず動揺してしまう。
「そ、その、い、いやだったらいいんだ///」
火神は私から目を逸らして
顔を赤くする。
「だ、大丈夫!な、何?」
私はドキドキとしながら火神に尋ねる。
火神は恥ずかしそうに顔をうつむけると
すぅっと深呼吸をした。
そして顔を上げた。