• テキストサイズ

水玉DAYS☆黒子のバスケ

第4章 空を彩る花。


私はそのヨーヨー釣りを眺める。
私の大好きな水玉のヨーヨーが水にプカプカと
浮いている。

「わぁー!可愛いー!」

「…ん?そうか?」

火神は不思議そうに首をかしげていた。
火神は本当に食べ物にしか興味ないようだ。

「お、彼女やるかい?」
おじさんはニコニコと笑った。

「はい!」

私はお金を渡すと、
ヨーヨーを吊り上げる糸をもらい
お望みのヨーヨーを吊り上げる。

が、

糸が切れてしまった。

「ありゃ?その糸、丈夫だからなかなか切れないはずなんだけど…」

おじさんは困ったように笑った。
火神は隣で相変わらずもぐもぐと何かを食べている。

「…仕方ない!サービスだお嬢ちゃん。もう一回やってみな!」

そう言っておじさんはもう一本糸をくれた。

「ありがとうございます!」

私が頭をさげて受け取ろうとすると、
おじさんは何かを思いついたように火神の方を見た。

「そうだ。ほら、お前旦那だろ?嫁のためにとってやりな!」

そう言っておじさんは火神に糸を渡した。

「だ、旦那!?…お、おう。」

糸を渡されて、火神は私の狙っていたヨーヨーをいとも簡単に吊り上げた。

「…はい。」

そして、それを私に渡した。

「お!よかったなぁ!お嬢ちゃん!これからも幸せになー!」


私はおじさんに手を振ると
その場を後にした。

火神からとってもらったヨーヨーを眺める。
赤い風船にカラフルな水玉模様。

中には水が入っていて、振ると涼し気な音がする。



/ 111ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp