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水玉DAYS☆黒子のバスケ

第4章 空を彩る花。


「あぁ!馬子にも衣装?ってやつだな!」

火神は笑顔でそう言った。

ねぇ、火神。
…その言葉の意味わかってる?

まぁ、なんかすっごい笑顔で言ってるし
本人的に褒めてるつもりなのかな?

やっぱり火神ってバカなんだろうな。
私はそう納得した。

「…火神のバカー!お祭り!お祭り行こー!」

「…バ、バカ?…お、おう!行こうぜ!」

私は出店を前に
既にはしゃいでいた。

火神も日本のお祭りはあんまり来た事がなくて
興味津々なようだった。

「おい!たこ焼き食おうぜ!」
「お!お好み焼き!イカ焼きも!焼きソバもあるぜ!」

火神は食べ物にしか興味がないようで、
両手いっぱいに食べ物を買い込んで
モグモグと食べていた。

「もぉー!もっと雰囲気を楽しもうよぉー!」

私がそういうと、
火神はポカーンとした。

「ふいんき?」
火神は新しい言葉を習ったように
私の言ったその言葉をカタコトに復唱した。

「雰囲気だよー!…祭囃子の音とか、人ごみの鬱陶しさとか、子供の笑い声とか…お祭りにしかない音!」

「…あー!何か俺、本で読んだぜ!女は感覚!男は本能!らしいぜ!」
火神は習ったばかりの知識を披露できて嬉しそうだった。

「…むー。」
男と女の考え方の違いを言われても…。
ちょっとぐらい周りのカップルみたいに
私もイチャつきたいよー。

なんて言えずに私はムスっとした。
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