第3章 紫陽花の憂鬱。
火神とぎくしゃくしはじめて1週間。
私はもう火神不足で死にそうだった。
「悩んでいるようですね。」
ふと声をかけられ、
顔をあげると、そこには黒子くんが居た。
「黒子くーん…火神がー…!」
私は黒子くんに必死で訴えかけた。
「えぇ。わかってます。大丈夫です。僕に任せてください。」
そういうと、
黒子くんはなにやら少し意地悪そうに笑った。
「僕の友人に恋愛に詳しいシャラっとした人が居ます。今日、その人に相談してみましょう。」
黒子くんはそう言った。
恋愛に詳しい…シャラ…?
まぁ、いいや。
詳しい人ならきっとアドバイスくれるはず!
「うん!お願いします!」
私は頭を下げた。
「はい。任せてください。」
黒子くんはニコニコと笑っていた。
そうして、
私はその相談に乗ってくれる人に
会えるのを楽しみにして、
放課後になるのを待った。
放課後。
私は約束のハンバーガー屋さんへ向かった。
そうして、
席に座って、皆が来るのを待った。