第3章 紫陽花の憂鬱。
「そ、その…嫌とかじゃなくて…なんて言うか…好きでもねぇ男にそんな事すんなよ…勘違いされるぞ///」
火神の顔は赤くて、
困ったような顔をしていた。
「…好きだよ。火神の事。」
私は思わずそう言ってしまった。
自分で何言ってるんだろうと
理解した時には遅かった。
火神が口をポカーンとあけて
こちらを見ていた。
「…あ、え、ええと…あ!学校戻らなきゃ!///」
私は慌てて部屋の掛け時計を指指した。
「おおお、おおおう!!!か、帰るか!///」
火神はドシドシと玄関と逆方向に歩きはじめた。
「火神、そっちトイレだよ。」
「…////」
火神は顔を真っ赤にして戻ってきた。
そして、
私達は家から学校へ戻った。
私は家から傘を取ると、
普通に傘をさして、
二人で戻った。
ゆっくり歩いたせいで、
学校についたころには
午後の授業がはじまっていた。
びしょ濡れの状態で教室に入ってきた私達を
他の生徒達は不思議そうに見つめて居た。
そして、人生で初めて、
学校の先生に説教され、
二人で廊下に立たされた。
私と火神は目を合わせて声を出して笑った。
…
更に先生に怒られたのは
言うまでもない。