第2章 キャラメル。
すると、火神が私の前にやってきた。
「おい!」
「んー?」
火神の顔は何故か少し赤かった。
「その…それ…俺のために作って来たのか?///」
「うん。…ごめんね!なんかついつい一人で舞い上がっちゃってさぁー!お弁当作ったら火神喜ぶかなぁーなんて思っちゃって!彼女気取りかってね!ごめん!」
私はヘラヘラと作り笑顔を作って誤魔化した。
「嬉しいよ。」
火神は目を逸らしたままボソっとそう言った。
「へ?」
私は思わず聞き返した。
「嬉しいっつってんだろ!さっさとそれ食わせろ!」
火神は顔を真っ赤にしたままそういった。
「…あ。…はい。」
私はポカーンとしたまま火神に紙袋を渡した。
火神は受け取ると、
紙袋からお弁当を取り出し、蓋をあけた。
「ん…これ本当にお前が作ったのか?」
「うん。」
「へぇー。お前って料理出来るんだな。いただきまーす。」
火神はニコっと笑うと、
お弁当を食べ始めた。
私はドキドキとしながらその様子を
見ていた。