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水玉DAYS☆黒子のバスケ

第2章 キャラメル。


それから火神はずっと眠りっぱなしで、
私はお弁当の事を言えずにいた。

"キーンコーンカーンコーン"

予鈴がなり、
ついに昼休みになった。

「ふぁぁぁ!よく寝た!さぁメシだメシ!」

火神は背伸びをすると、
すぐにカバンから大量のパンを取り出し、
モシャモシャと食べ始めた。

…完全にタイミングを逃した。

やっぱりあげるのはやめよう。

私は手にしていた紙袋を
そっと机に掛けなおした。

が、
誰かがその紙袋を奪い取った。

私はその主を目で追った。
ミナトだった。

「え!?ミナト!?」

「ちょい!火神くん!そんなコンビニのパンばっかり食べてたら体壊すよ?」

ミナトは火神の前に立つ。

「あ?うっせぇーよ。別にいいじゃねぇか。」

火神は相変わらずモシャモシャとパンを食べながら
ミナトを見つめる。

「手作りのお弁当…ほしくない?」
ミナトはニヤっと笑った。

「あ?お前が作ったの?」
火神はじっとミナトを見つめた。

ミナトは首を横に振った。

火神は私の方を向いた。
私は恥ずかしくなって思いっきり顔を逸らした。




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