第2章 キャラメル。
次の日、
私はいつもより少し早起きすると、
早速お弁当を作り始めた。
お母さんのサポートもあって、
お弁当はかなりの出来栄えにできあがった。
「急にお弁当とか持って行って火神迷惑がらないかな?」
私は自分のお弁当をカバンにつめながら
お母さんの方を見た。
「きっと大丈夫よ。」
そういうとお母さんはニコっと笑い、
私の頭を撫でた。
「んー。ちょっと怖いけど、頑張る!」
私はそういうと、
火神用に作った少し大きな水玉模様のお弁当箱を
紙袋にいれると、
家を飛び出した。
「いってきます!」
「はーい!いってらっしゃい!」
お母さんが笑顔で見送る。
私は少しだけスキップをしながら
学校へ向かった。
学校につくと、
既に火神は教室に居て、
机に突っ伏して寝ていた。
「火神ぃ!おはよ!」
私が肩を軽く叩くと、
火神は少しだけ顔をあげた。
「ん…おはよ…。」
するとまたすぐに顔を伏せてしまった。
…具合悪いのかな?