第2章 キャラメル。
それから毎日がどんどん過ぎていく。
私の体にはまだ不調はない。
日曜日、
病院で定期検査を終えると、
私はすぐにミナトの家へ向かった。
ミナトの家に行くと、
ミナトとたくさんの妹さんや弟さんが居た。
とても賑やかで楽しくて、
ミナトはとっても優しいお姉ちゃんだった。
ミナトと一緒にお弁当を作る。
「ねぇ、火神くんにお弁当作ってあげれば?」
ミナトが私を肘でつつく。
「へ?火神に?なんで?」
私が首をかしげると、
ミナトも首をかしげた。
「なんでって…火神くんと付き合ってるんでしょ?」
「…へ!?」
思わずその言葉にフライパンを落としかける。
「うわぁ!?ちょ!?鈴音!?」
「うわぁ、ご、ごめん!つ、付き合ってないよ!」
私は慌てて否定をする。
するとミナトは驚いたような顔をした。
「うそぉー!絶対付き合ってると思ってた!」
「ち、違うよぉー。火神はただの友達で…」
私は思わず顔が熱くなるのを感じる。
「ふぅーん?でも、鈴音は火神の事好きなんだ?」
ミナトが意地悪な顔で私を覗き込む。