第2章 キャラメル。
火神は信じられないぐらいの量のハンバーガーを購入した。
私は悩んだすえに、
チーズバーガーと背後から囁くように聞こえた
バニラシェイクを頼む事にした。
チーズバーガーとバニラシェイクを持って
席を探す。
火神が私の手を引いて
窓際の席の方へ進んで行った。
そこには黒子くんが居た。
火神は何の迷いもなく、
その黒子くんの座っている席にハンバーガーを置いた。
そして、黒子くんに声を掛けるわけでもなく、
その席にドンと座った。
約束とかしてたのかな?
私は不思議に思いながら、
黒子くんに手を振った。
黒子くんも笑顔で手を振り替えした。
「ん?お前誰に手ぇふって…うわぁぁぁぁ!!!???」
店内中に響き渡るぐらい大きな声で
火神は叫んだ。
「か、火神うるさーい!」
私はそういうと、火神の隣に座った。
「本当ですよ。」
黒子くんは不満そうにバニラシェイクを飲む。
「お、お前いつからそこに…!?」
口をポカーンとあけて火神は驚いていた。
「最初から居ました。」
相変わらず黒子くんは無表情でバニラシェイクを飲む。
それから、
私達3人は話した。
火神オススメのチーズバーガーは美味しかった。
後ろから聞こえたバニラシェイクもすごく美味しかった。
あの声は誰の声だったんだろ?
それから、私たちはお別れをした。
今日も火神は私を家まで送ってくれた。