第2章 キャラメル。
それから、私にはクラスに女の子のお友達が出来た。
ミナトって名前の、
茶髪ですこし派手な女の子。
偶然同じ委員会になったのがきっかけで
すごく仲良くなった。
ミナトは見た目こそ派手だけど、
すごく女の子らしくて、優しかった。
私は昼休み、
ミナトとご飯を食べた。
ミナトは自分で作ったお弁当を持ってきていた。
「わぁ!すごい!ミナト!自分で作ったの!?」
私は思わずじっとミナトのお弁当を眺める。
「うん。お弁当作るの楽しいよー。」
ミナトはヘラっと笑うと、
お弁当を口に運ぶ。
「私も作りたいっ!今度作り方教えてー!」
私がそういうとミナトは笑った。
「いいよ。じゃ、今度の日曜日はうちに遊びおいで。」
「うん!行くっ!」
私がそういうと、
ミナトは私の頭をワシワシと撫でた。
「鈴音は犬みたいで可愛いー!」
「へ!?そうかな!?」
「うんうん。犬っぽい。」
「じゃぁ、ミナトはネコっぽい!」
そういう会話がすごく楽しかった。
青春って感じで…。