第2章 キャラメル。
次の日学校に行くと、
教室には既に火神が居た。
「火神ー!おはよー!」
私は火神に抱きつく。
「うわぁ!?お前何やってんだ!!バカッ!」
火神は何故か真っ赤になった。
「えー!?今時の女子高生ってこういう挨拶するってTVで言ってたよ!」
私がそういうと、
火神はゴチンと私の頭にゲンコツした。
「ばかっ!そういうのは女同士でするんだよ!」
火神は相変わらず顔が真っ赤なままだった。
「…おはようございます。」
突然背後から声がし、
私達は振り返った。
「「うわぁぁぁぁぁ!!??」」
後ろを振り向くと、
黒子くんが立っていた。
思わず叫び、驚いた。
心臓がバクバクと速くなった。
でも、すこし胸が痛んだだけで、
私の心臓はいつもどおりに戻ってくれた。
「ったく!お前は急に出てくんなっ!」
火神は大きく溜息をついた。
黒子くんは私の方を見ると、
両手を広げた。
「香月さん、僕にも今時の女子高生の挨拶してください。」
「あ!うん!おはよー!」
私が黒子くんに抱きつこうとするのを
火神が止めた。
「だーかーらー、それは女同士でするやつだっつってんだろ!」
火神はブチキレそうな顔をしていた。
「えー!いいじゃーん!」
「そうですよ。火神くんのケチ。」
私と黒子くんは二人でブーブーと文句を言った。
火神は呆れていた。