第2章 キャラメル。
「わぁ!カントクさんだったんですね!カッコイイです!女帝ですね!」
私がそういうと、
リコさんはニヤっと笑った。
「うーん、女帝!悪くない響きね!」
リコさんは満足気に笑ってくれた。
「よし!じゃぁ、とりあえず1年!シャツを脱げ!」
リコさんはニヤニヤとしながらそう言った。
私を含めた一年全員が
その言葉にポカーンとした。
その場に並んでいた1年の新入部員達は
着ていたシャツを脱ぎ始めた。
「はぅ!」
見ていいのかな!?
男の子の上半身裸なんて…
見ていいのかな!?
私はちょっとドキドキしながら
チラっと見た。
火神と目があった。
「…///」
なんだか恥ずかしくなって
結局みんなが服を着るまで後ろを見ていた。
それから、練習を最後まで見させてもらった。
リコさんはすごくいい人で、
私にバスケのルールなどを
教えてくれた。
練習が終わると、
私は火神と共に帰る事にした。
「あ。鈴音、ちょっとだけ付き合ってくんね?」
そう言われ、
私は頷いた。
火神はバスケットリングのある公園へと入って行った。