第2章 キャラメル。
ボーイッシュな女の子につれられて、
私はコートの方へやってきた。
「はい!全員揃ったかな?じゃぁ1年はそっち並んで!」
威勢のいい大きな声で
その女の子は呼びかける。
すると、一斉にメンバーが集まってくる。
ヒソヒソと話す声が聞こえてくる。
「なぁ、あのマネージャー可愛くね?」
「あぁ、2年だろ?」
視線は私の隣に居る彼女に集まっていた。
あぁ。この人マネージャーさんなんだ。
やっぱり男の子にはこういう元気な感じの女の子が
人気なんだなぁー…。
私もショートしてみようかなぁー。
なんて事を考えながら、
彼女を見つめていると、
彼女の口から思いがけない言葉が飛び出した。
「男子バスケ部カントク!相田リコです!よろしく。」
そういうと、
彼女は勝ち誇ったような笑顔を見せた。
それに唖然とする男子達…。
うぉぉぉ!カッコイイ!
カッコイイよ姉さん!
私は思わず興奮してしまった。