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水玉DAYS☆黒子のバスケ

第8章 水玉DAYS


早くあいつに伝えたくて
俺は走った。

優勝伝えたら、
あいつならきっと喜んでくれる。

あいつの好きな
キャラメルと
水玉模様の包装紙に包まれた花を持って

俺は走る。

冬は日が落ちるのが
早くて、既に辺りは暗く静まり返っている。

走ってむかう途中の
灯油ストーブのような匂いが
冬を感じさせる。

白い息が出る中、
俺はあいつに話しかける。

「よぉ。久しぶりだな。今年も優勝したぜWC。」


だが、

返事はなかった。


当然だ。

返事があった方が

俺はびっくりする。




あの日、奇跡は
起こらなかった。




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