第2章 キャラメル。
しばらくすると、
ものすごく背の高い男の子がどしどしと教室に入って来た。
そして、私の隣の席にドシンと腰掛けた。
黒っぽい赤い髪に、
険しい目つき、乱暴な動作…
これがヤンキーってやつか!
私は思わず感動してしまい、
彼をじっと眺める。
「あ?なんだよ?」
男の子は不満気に私を睨みつける。
おぉ!
ヤンキーに絡まれた!
私の心は躍っていた。
「あ、あの!」
「あ?」
「や、ヤンキーなんですか!?」
私が目を輝かせて聞くと、
彼はポカーンと口を開けた。
「は?何言ってんだ?お前。」
良く見たら、
眉毛が二つに分かれてる。
すごい!この人面白い!
「その眉毛っ!どうなってるんですか!?流行!?」
「あ!?」
「てか、身長なんめーとるですか!?2Mですか!?」
「は!?」
私は興奮から思わず彼を質問攻めにする。