第2章 メリーさん
桃井「…失敗したら…?」
水陵「跡形もなく消える…」
さつきは、それでも助かる可能性があるのなら…と、決意した。これは、メリーさんも同じだった
水陵「それじゃあ…始めるからさつきとテツヤは、離れといて!」
テツヤとさつきは、素早く遠くの木の影に身を潜める
水陵「悪に染まれし邪悪な気よ、我の話を聞きたまえ!!」
ヒュオオオオオオオオ…
突然、突風が吹き荒れる
【誰だ貴様は】
脳に直接響く声…メリーさんに命令したのは、こいつだろう…
『我は、徐霊師水陵、主の名を申せ』
【我は、闇鳥族の頭、紺鴉(コンガラス)だ】
ゾクゥ…
さっきの邪気の原因は、こいつだったんだ…にしても、闇鳥族は、少し厄介だ…
『主は、何故その人形に取り付いておるのだ』
【あの小娘をを呪い殺し、貴様も殺すためだ】
『何故あの娘を殺す』
【フン…貴様になど関係のないことだ…まず貴様を殺してやる】
『そうさせるはずがないだろう?』
私は、懐に隠しておいた札を取り出すその札は、闇鳥族にのみ効く札だ
『滅離覩亡視苦徐覇神峯隠…』
【うぐぐ…我は、ここで、消えるわけには、いかぬのだ…】
『ッ…!!!』
くそぅ…あいつ脳を締め付けてくる…声が出せない…
『ッあっ…!!!』
声が出せず、呪文が途絶えた隙に逃げられてしまった…しかし、メリーさんを普通の人形に戻すことが出来たのだから良いとしよう
桃井「ありがとう…水陵ッ!!」
黒子「水陵っ!!!」
ドサッ…
ヤバッ力使いすぎたかも…
私は、そこで意識を手放した…