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【うたプリ】I Love You 【オールキャラ】

第18章 藍那編


「翔ちゃん早く帰『いい加減にして!』
「・・・ご、ごめんね藍ちゃん邪魔しちゃって。
 僕他の邪魔にならないところに行ってるね」

そう言って涙目で急いで部屋を出ていくナツキ。
はぁ、やっちゃった。
ショウばっか言ってるからつい怒ってしまった。
珍しい。ボクが感情を露わにするなんて。
良い研究結果だね・・・博士。

『はーーっ。』
凄い怖がってた。
謝ってもそれはナツキの為にならないだろうし。
ガチャッ
玄関の扉が開く音がした。

「翔ちゃ~~~~ん!!」
「うおおぉぉおぉお!?ぐ、ぐるじ・・・い・・・」
「あ、ごめんね翔ちゃん」
「ぷはっ!さ、酸素ぉぉ・・・
 おい那月!いきなり抱きつ・・・おい、どーしたんだよ。
 そんな泣きそうな顔して」

・・・。
ショウとナツキの声が聞こえる。
どうやらショウが帰ってきたみたいだね。
凄く不快。何故だろう。
2人は小さい頃から幼馴染って聞いてる。
コンテストをきっかけに知り合って、ナツキはショウを追っかけまわしていたらしい。
それに比べてボクとナツキは出会ってまだ1年も経ってない
一緒に居れる時間もあとわずか。
エンブレムをもらい、正式にシャイニング事務所所属になったらここを去っていく。
正直名残惜しい。
おっと、話が逸れた。
ボクは気になってそっとナツキ達を見た。

「おいおい、しっかりしろよ那月。」
「翔ちゃん、僕どうしよう。
 もしかしたら強制的に辞めさせられちゃうかも・・・」
「はぁ!?一体なんでそうなったんだよ」
「僕ね、藍ちゃんの邪魔をしちゃって怒らせちゃったんだ」

そういうナツキの体は震えていた。

「そんくらいじゃ辞めさせられないだろ」
「でも藍ちゃん凄く怒ってた。
 下手したら始末されちゃう・・・!」
「大袈裟だ!
 だいたい、藍だってそんな簡単にする訳ないだろ。」
『そうだよ。
 それに勝手に辞められたら困るんだけど』

ボクはいても経ってもいられなくて口を挟んだ。

「藍・・・ちゃん・・・」
「ほらな、那月。大丈夫だったろ?」
「うん!翔ちゃんの言う通りだった!」
「だろ?ったく、心配かけさせやがって」

そう言って2人で笑いあってる。
何それ。ナツキの笑顔独り占めじゃん。
今思ったらナツキと2人きりの時、ボクの前でナツキは笑顔になった事がない。
笑顔の時はいつもショウが傍にいる。
ギリッ

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