第10章 寿嶺二編

彼女に抱きついた僕は、耳元でゆっくりそう囁いた
　
彼女は戸惑いを隠しながら、冷静にしている


「僕あれから考えたんだ。
僕達も付き合ってから何年もたってるし、もういいんじゃないかなーって。
凪沙っちだって結婚したいって思ってたのに...
だから、結婚しよう」

『れいちゃん...私、すっごく嬉しい！！
結婚するの憧れだったんだ。
密に結婚したらどうなるかなあとか考えちゃったりしてｗ
でも叶うんだね、私の願い
本当に嬉しいよ！！
結婚...しよう♪』

「凪沙っち...凪沙っちーーーー！！」

『ちょ、れいちゃん落ち着いてｗ』


本当に今、幸せだった

それから僕達は結婚した

皆に見送られながらね

これからは夫婦として、お互い頑張ろうね

少しずつだけど、幸せを届けるからね

愛してるよ、凪沙っち＿＿


fin.