ありきたりな設定とイケメンのちょっと普通じゃない話
第9章 花風*
「お前はそんなことやらなくていい…」
ローはリンの手首を掴んだ。
しかしリンはこう言った。
「ローがさっき…気持ち良くしてくれたから…今度はローを気持ち良くしたいと思うのは…変か?」
ローは手首から手を離した。
こんなことを言われてして欲しくないわけがない。
「…無理すんじゃねぇぞ」
ローがそう言うと、リンは眉を下げて困ったように言った。
「その…やり方知らないから…教えてくれると嬉しい…」
ローは腰がどうにかしそうだった。
「あっ…くっ…お前…知らないとか嘘だろ…」
「ほんほにしらはい(ほんとにしらない)」
「そこで喋んなっ…‼︎」
リンはローをベッドの淵へ座らせ、脚の間に陣取り、ローのソレを飴、もしくはアイスキャンディーを舐めるようにジュルジュルと丹念に舐め上げていたのだった。
ローはとんでもない快感へ導かれていた。
「もういいっ…こっち来い」
我慢できなくなったローがリンをベッドの上に寝転がす。
「ロー…気もちよかった?」
不安そうに聞いてくるリンに軽いキスをし、感想を言った。
「すごく、な」
そう言うと、リンは幸せそうに微笑んだ。
「こんどは絶対白いのが出るまでやってやるからな!」
強気に言っているが、恐らく『白いの』がローに素晴らしい刺激を与えたことも、何であるかもわかっていない、そんな顔だった。
「今度な」
そして、自分のソレをリンの下の口へと押し付ける。
「痛かったら言えよ…っ」
「うん?…っ‼︎‼︎⁉︎」
中へ押し入ってきた質量に、声も出せずにシーツを握る。
痛さに仰け反ると、ローが乳首を舐める。
「っ…ふっ…あっ…」
「あ…っ…っく、痛い、か?」
ふるふると横に首を振るが、明らかに痛いという顔をしていたため、一回止まった。
「硬いし…大き…っ…」
「あったかいな…お前の中…っトロトロしてて、…締め付けてきやがる」
リンの頬を撫でながら恍惚とした表情のローに、あそこがキュッと締まるのを感じた。
「もうちょっと、頑張れるか?」
「ん、全部ちょうだい…」
ローは腰を進めた。