ありきたりな設定とイケメンのちょっと普通じゃない話
第9章 花風*
再び胸への愛撫を始めると、リンがモゾモゾと太腿を擦り合わせるようにしていることに気がつく。
その様子に、ズボンの中へと手を滑り込ませ、リンの秘部まで持っていくと、ぬるりとした感触に自然と笑みがこぼれた。
「脱がして、いいか?」
リンが頷いたのを確認して、ズボンを脱がせると、はだけたパジャマにパンツという姿になる。
それは、ローの脳に甘い痺れを与えた。
「う…恥ずかし…から」
「安心しろ、そうやって恥じらうのもただおれにご褒美くれてるようなもんだ」
リンはおそらくこのバカ!とでも言おうとしたのか一瞬威勢のいい顔に戻ったが、ローの行動によりそれはできなくなる。
くわっと脚を開かれたかと思うと、ソコに顔を埋め、ピチャピチャと舐め始めたのだ。
リンは驚いたのと恥ずかしさと快感でまた泣きそうな顔になる。
「ロー…‼︎そんな汚いところ舐めなくていい…‼︎」
「汚くねぇよ…ってセリフがよくあるが全くその通りだな。お前の体全部美味そうだ」
「っこの…んっ‼︎」
ヂュッと強く吸われ、抵抗もできない快感が襲う。
「 …そろそろ直接舐めさせろ」
そう言うなり勢いよくパンツを下ろされ、リンの下半身が全て露わになる。
「健康な女の体だな」
「何言って…ひっ」
一枚布を隔てた時とはまた違う快感がリンを襲う。
「あっ…も…いいっから…っロー…‼︎」
視線をリンの顔に移す。
その時、リンの体が大きく震えた。
「お前…もしかして今…」
「…っバカ」
フーッフーッと息を荒げるリンは顔を真っ赤にしている。
ローは、たった数秒前の事を頭の中で再生する。
自分の名前を呼んでイッた女なんて数知れないが、こんなに満たされ、こんなに愛しいと感じたことはない。
ローはリンの隣に寝転び、リンをそっと抱きしめた。
「リン…可愛すぎんだろ…」
「…バカロー、私だってやるときはやるんだからな」
そう言ってリンが伸ばした手の先には誇張して腰に巻かれたタオルに山を作っているローのそれだった。
「っ⁈」
「か弱いのとか…っ無駄に乙女なのとか私の性にあわないって前もいったでしょ…っ」
手を上下に動かすと、ローの顔が悩ましげに歪む。