第7章 好敵手(ライバル)
そしてついに、今日は音駒高校対烏野高校。
ネコ対カラス、ゴミ捨て場の決戦の日だ。
今日は総合運動公園内の体育館で行われる。選手たちは後から会場入りしており、マネージャーであるあたしはドリンクやらタオルやらを全て準備して、会場のセッティングを行う。
体育館にガヤガヤと声が聞こえてきた。もう選手達はすぐそこまで来ている。準備はあと少しで終わる。間に合ってよかった。
「「「「「ちわーす!!!」」」」」
「「「「「ちわす!!!!」」」」」
2つのチームの挨拶を聞き終えたと同時に準備も終わったあたしは、音駒のベンチに戻ろうとした。
その時聞こえた会話があたしの足を止めた。
日向「ぶへっ!!」
月島「ちょっと!急に止まらないでよ、王様」
日向「何だよ、ビビってるのか?
影山」
振り返ると
かつて2年間、同じ部活の先輩・後輩として一緒に過ごし
妙に自分に懐いてくれて
自分自身も凄く可愛がっていた
影山飛雄の姿があった。
(と、飛雄…?)
(…さん?)