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いつの間にか非日常

第6章 故郷もいいけど




楽しい時間と言うのはあっという間に過ぎ、そろそろ合宿所に戻らなければならない時間となった。

聞けば及川たち青城も合宿中ということで、11時過ぎには解散ということになった。


おばあちゃんはまたおいで、友達は大切にしなさい。と言ってくれた。

おばあちゃんに感謝の言葉と軽い抱擁を行い、帰ろうとすると、どうやら途中まで送ってくれるらしい。



クロ君の言いつけもあり、今から帰るけどおばあちゃんに送ってもらいます、とメールだけ送っておいた。



青城のみんなも途中まで乗り、別れの時間となる。



岩泉「じゃあたちの合宿所は総合運動公園なのか」

『そうなの。いろんなとこと練習試合するから、動きやすい場所にしようって。青城って結構近くだったよね?』

金田一「なら昨日のうちに言っておけばもっと会えましたね!」

『可愛いこと言ってくれるねえ、勇太郎〜!』




ここから先、交通量も増える上に夜の運転は危ないということで、おばあちゃんに別れを告げた。

しかしそこは青城高校と運動公園とちょうど別れ道でもあるため、結局はみんなでここでお別れだ。




『…じゃあみんな、元気でね』

岩泉「…おお。次会うとしたらインハイか」

『うん!ウシワカ討伐の報告、楽しみにしてるね。勇太郎、国見ちゃん。思いっきりやりなさい、後悔が残らないように」

「「ッス!!」」

『…及川さんも、オーバーワークしないように』

及川「ははっ、分かってるよ。それに、岩ちゃんの目が光ってるから出来ないよ。ってことで岩ちゃん、先帰っててよ。ちゃん、送って行くから」

『はっ!?』

及川「ほら、行くよー?』



…なんて横暴なんだ、この男は。


前を歩く及川さんの顔が声とは裏腹に、真剣な表情をしていることに気づけないまま、あたしは後ろを歩いていった。






(…さん、大丈夫ですかね)
(及川もああいう奴だけど体裁は問題ねえよ)
(そうですかね。及川さん、腹括った顔してましたけど)
(…大丈夫だろ)
(岩泉さん!?汗ダラダラッスよ!?)

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