• テキストサイズ

いつの間にか非日常

第6章 故郷もいいけど


ー黒尾ー


ちょっとキツく言い過ぎちまったかな。明らかにしょんぼりしてるし、の気持ちも分からなくもねえ。

ま、転校とかしたことない俺に分かることなんて、ちっぽけなものだろうけど。



夜久「クロ、お前これでいいのか?」

犬岡「さん、悲しそうっすよ」

「クロ」

「分かってるっつーの。…」



を呼ぶと無理に作った顔で振り向く。

そんな顔すんなよ。


って、俺が作らせちまったんだけどな。




「…だが、それはあくまでマネージャーの時だけだ。宿に戻れば自由時間だ、お前がどこに行こうが誰と会おうが、昔を懐かしもうが誰も止めない」

『っ!クロ君っ!』

「ただし、必ず出掛ける時は俺に言うように。あと、遠くへの外出は禁止な」

『うんっ!ありがとうクロ君っ!』

「っ!?」



それだけ嬉しかったのか、が俺に抱きついてきた。今まで研磨や夜久には抱きついていたが(正直羨ましかった)、俺は初めてだった。

女特有の柔らかさ、多分程よく肉がついてるは更に柔らかいんだと思う。


加えて特有の良い香り。



俺の顔が赤くなるには充分だった。




夜久「クロ、顔」

山本「あのクロさんが照れてる…!!」

海「パシャリ」

「クロ、良かったね」

「う、うるせえ!!!!っ海!写メ消せええええ!!!」




言うまでもなく直井コーチにうるさいと怒られた。





(研磨、夜久…お前らよくあれに耐えれるな)
(いや、俺らクロと違って変態じゃねえし)
(クロ、鼻の下伸びてたもんね)
(〜っ…忘れてくれ)
((無理))

/ 106ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp