• テキストサイズ

いつの間にか非日常

第4章 非日常、再び




翌日、朝練が長引いて朝には会えなかった。がマネージャーやってくれりゃ毎日待たなくても一緒に行けるってのに。

そしてそのまま4時間目。俺のクラスは数学だったんだが、教師が熱が出たということで自習になったのだ。


配られたプリントは簡単な問題が多く、数学が得意な俺はあっという間に終えて暇になった。

研磨みたいにスマホのアプリを探してみるが、これといってやりたいものもないし、何がいいのかもよくわからない。


その時。



ふと窓の外に目を向けると、調度その研磨が走っていた。そう言えば、今日はマラソンだとか嘆いてたっけ。1年の頃先輩らに散々走らされてたおかげか、はたまたただ研磨に体力がついたのか、なかなかのスピードと順位をキープしていた。

そしてそのままゴール。心の中で研磨に拍手を送ってやる。


そしてそのまま女子がスタートラインに並んだ。




ん?研磨がいるっつーことは…




いた。だ。

遅かったら笑ってやろうと思えば、表情筋が緩みニヤニヤ顔になってしまっているのが自分でも分かる。

教員の笛の音と共に、女子がスタートした。



さすがに速いとまではいかないが、遅くもない。中盤くらいの位置をなかなか綺麗なフォームで進む。

すると隣から会話が聞こえてきた。





(見つけるのは得意だから)


/ 106ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp