第3章 それは友人とは言い難いもので
翌日、友達なんだから飯くらい一緒に食うだろと思った俺は、昼休みに研磨のいる2年3組に向かった。
そこにいたのはいつものように1人でご飯を食べている研磨。
だがあいつが嘘を言うとは思えねぇし、クラスが違う友達なのか?と考える。その時だった。
『研磨ーっ!』
研磨に話しかける1人の女子生徒。研磨も多少驚きながらも、何?と返事を返している。もしかして友達って…
はっ、やるじゃねぇか研磨のやつ。しかも結構可愛いし。
その女子生徒は研磨とではなく他の女子生徒と一緒にご飯を食べていたが、どうやら食べ終わった所でお菓子を研磨に差し入れに来たらしい。
『研磨もどーぞ!』
「…ありがと」
『いえいえ』
「じゃー俺も1ついただきまーす」
いきなり伸びてきた手や、いきなり現れた俺に驚いたのか、その女子生徒と研磨は肩を揺らしていた。研磨は俺だと分かった瞬間溜息を吐いていたけど。
「どーも、キミが研磨のお友達?」
(聞かなくても確信はあった)