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フルーツポンチ【Mr.FULLSWING!!】

第4章 1つで5桁のメロン 後


「このチーズ美味しーい!」
「これ美味しいよね。僕もお気に入りなんだ。」
「えーっと?このチーズなんて言うの?」
「パルミジャーノレッジャーノ。」
「パルミジャーノエ・・・噛んだ。」
「はははっ!土井さんも可愛いミスをするんだね。」
「うるさーい!」
あたしはいつもより数段意地悪な牛尾をぶちのめそうと、小さめのクッションを引っ掴んで牛尾に詰め寄った。


はい、お察しの通りいい感じに酔いました。ちなみに5杯ほど飲みました。
牛尾さんはあたしの倍近く飲んでいるのにピンピンしているご様子です。
3徹していた状態でもあんまり酔ってなかったもんね。万全の状態だったら無尽蔵に飲めるんじゃないか?

「酔っ払った土井さんはいつも以上に可愛いなぁ。」
「コンニャロー!意地悪!」
「はいはい、悪かったよ。」
殴り掛かるようにクッションを振り回すあたしと、そのクッションを簡単に受け止めてしまう牛尾。
ガタンッ!
暴れているうちにクッションが机にぶつかってしまい、その衝撃で空になったワインボトルが派手に音を立てて倒れた。
「おっと、危ない危ない。」
即座にボトルを立て直す牛尾を、あたしは隣でぼーっと眺めていた。
「もう。気をつけなきゃダメだよ?」
「はーい。」
素直に言う事を聞いたあたしの頭を、牛尾はいい子と言わんばかりに優しく撫で回した。


・・・あれ?いつの間にやら牛尾のすぐ隣に来ちゃってるぞ?
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