第3章 1つで5桁のメロン 前
久しぶり!もし時間があったら食事にでも行かないかい?
そんなメールが牛尾から突然来たのが夜の9時過ぎ。
悩みながらもOKして、いつにするかとスケジュール帳とにらめっこ。
ご飯会が実行されたのは5日後、やっぱりオシャレな牛尾オススメのカフェだった。
そこまではよくある話であって、まぁ何もおかしなところは無かったんだけど。
「牛尾忙しいでしょ?あたしと会ってて大丈夫なの?」
「忙しいからこそ、土井さんに会いたくなったんだよ。」
牛尾はにこにこといつもの笑顔でさらりと答えた。
ほらまたそんな、勘違いさせるような事を言う。