第4章 お兄様⁉︎
サボ
「では、ミリアお嬢様。傷の手当てをしますので、こちらへ……」
彼はわたを近くのベンチに座らせ、手当てをし始めた。
ミリア
「あの…サボ様……その"ミリアお嬢様"とお呼びになるのは、お止め下さいませ。
もう、私は貴族ではないですし……
それと、敬語もお止め下さい。
サボ様は私より、目上の方ですので……」
サボは手をとめ、ミリアを見た。
ニコリと微笑んだ。
サボ
「じゃあ、敬語はやめる。
呼び方はミリアが"サボ様"っつー呼び方を変えてくれたら、俺も変える……」
言い終わるとすぐに、手当ての続きをした。