• テキストサイズ

蜘蛛の共喰い【東京喰種】

第1章 生還


✳︎



「ゴミが…。人間より喰種の方が上に決まってんだろうが。あぁ?」

「うっ…、ぐぁ……っ」

俺が更に首を締める力を強めると、コイツの口から涎が垂れてきた



「きったねぇな…。さっさと死ねよ」

「ご、めん…な、さい……っ」

「!!」

「それ、と…っ、ありが、と……」

「っ!!」



まただ、さっきと同じ…

死にそうで苦しいくせに、コイツは眉を中心に寄せながらも笑いやがる

(「ありがとう」だと!?ふざけんなっ!胸糞悪ぃことばっか言いやがって!!)




その瞬間、俺はコイツを壁に叩きつけながら手をパッと離した

ダンッと壁の鳴る音の後に、コイツのゲホッゲホッと噎せる音が部屋に響く



(くそッ。元人間のクズだってのに何躊躇ってんだ…。これじゃあ、まるで馬鹿姉貴と一緒じゃねぇか…)

俺は言い知れぬ感情にギリッと歯を食いしばる



/ 55ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp