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蜘蛛の共喰い【東京喰種】

第1章 生還


✳︎



「ん…、あれ……?」

もう2度と目覚める筈がないと思っていたのに、私は目が覚めてしまった



「ココ、どこ…?」

辺りを見回すと、さっきの路地裏ではなく、誰かの部屋のようでベッドに寝かされていた



自分の置かれている状況にアタフタしていると、「よぉ、やっと起きたのか」と声を掛けられ、ビクッと肩を揺らす

声の方へ視線を向けると、先程の少年が立っていて…



「ココは…?」

「俺ん家」

「っ…何で…。何で殺さなかったの…?」

「あ?何で俺様がテメーのために、わざわざ死にたがってる奴殺さなきゃなんねーんだよ」

少年はお風呂上がりなのか、頭をタオルで拭きながら、面倒臭そうに言う



「っ…!」

(私が死にたがってたことバレてたんだ……)



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