第4章 求食
(それでもやっぱり……)
「っ…ごめん、アヤト君。喰べられないよ……っ!!」
私がそう言うと、アヤト君の顔はみるみる険しくなっていく
「あぁ?甘っちょろいこと言ってんなよ、テメェ…。分かってんだろ?喰種の飢えは地獄だ。我慢でどうこうできるレベルじゃねぇ」
「っ……。」
(確かに、このままじゃまた“誰か”に乗っ取られてアヤト君を襲ってしまうかもしれない…。それは絶対嫌だ…。だけど……っ!)
何も言い返せず黙っていると、アヤト君はチッと舌打ちをした
「そんなに喰いたくねぇなら、俺が喰わしてやるよ!!」
アヤト君は私から乱暴に袋を取り上げ、中から加工された肉塊のようなモノを取り出した
「ア、アヤト君、何する気…?」
怯えながら尋ねる私の顎をアヤト君はガッシリと掴む