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蜘蛛の共喰い【東京喰種】

第4章 求食


✳︎



アヤト君に質問された3日後、アヤト君は小さい袋のような物を持って帰ってきた



「アヤト君、ソレなぁに?」

小さい袋を指差しながら問うと、アヤト君は「ほらよっ」と、私にその小さい袋を投げてきた

大きさの割りにズシッとした重みが手に伝わる




クンクン___

「っ!!」

(この匂い、まさか……!!)

地獄の日々の中で嫌ほど嗅いだ、血の匂いだ…




「俺様がわざわざアオギリから持って帰ってきてやったんだ。喰うよな?」

アヤト君は歪んだ笑みを浮かべる



「っ……!!」

「その中に入ってある人間の肉は食べやすいように加工されてる。それならお前でも喰えんだろ」

今度は歪んだ笑顔じゃなく、いつものしかめっ面で言うアヤト君



(もしかして、人肉を食べたことがない私に気を遣ってくれたのかな…?)



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