第3章 猶予
友香のシュンとしている姿を見てると、何かいたたまれない気持ちになり、チッと舌打ちをして、足早に風呂場へ向かった
(あんぐらいでいちいちビビってんじゃねぇよ…)
風呂から上がり、今日はこの家で寝るつもりだったのでさっさとベッドへ向かう
友香は今だに落ち込んでんのか、床の上で体操座りをして身を小さくしている
「テメェ、いつまでそうしてんだよ」
「……アヤト君、怒らせちゃったから」
俺の方へおずおずと顔を向け、申し訳なさそうな顔をする友香
「ハァ…。ずっとそうされてる方がウゼェっつの。さっさとコッチ来いよ」
そう言いながら、ベッドをポンポンと叩く
俺が家で寝るときは、コイツも一緒に同じベッドで寝てるからな(他に寝る場所が無ぇから)