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蜘蛛の共喰い【東京喰種】

第3章 猶予


✳︎



友香と過ごしだしてから約3週間、俺は自分でも分かるぐらい家に帰る回数が増えた



基本、他の幹部の連中と会合するため、俺は5日置きにアジトを留守にしていた

だから、前まで週に1度ぐらいしか家に帰っていなかった俺が、今では2〜3日にいっぺんは帰るようにしている

アジトにいなきゃいけねぇ5日間の間も、合間を縫って(ノロに任せたり)家に帰るようにしていた



そもそもアオギリから住処を提供してもらったのは、たまに1人になりたいからだってのに…

まあ、あの糞汚ぇアジトに居続けるのも勘弁だったってのもあるが…



(俺が家に帰ってんのは、アイツが逃げてねぇかどうか確かめてるだけだ)

そう自分に言い聞かせて、今日も俺は家へ帰る





ガチャ___

「アヤト君、おかえりなさい!」

「……ったく、うっせーな」

家の扉を開けると、いつも満面の笑みで俺を迎える友香

その笑顔を見ると、無性に心地良さを感じて…

(調子狂うな、くそッ…)



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