第3章 猶予
アヤト君が家に居るときは、喰種のことを色々と教えてもらった
【私が行っていた食事(無意識のうちにだけど)は、“共喰い”といって、喰種が喰種を喰らう行為だということ】
【私の腰から出る触手のようなモノは“赫子(カグネ)”というモノらしく、私のは“鱗赫(リンカク)”、アヤト君のは“羽赫(ウカク)”というように、体から出る場所によって名前が違うということ】
【喰種の独特の瞳は“赫眼(カクガン)”ということ】
(そういえば私、自分の瞳見たことなかったな…。)
そう思って鏡を見てみても、今は普段と変わらない至って普通の人間の目だ
【喰種捜査対策局(CCG)という組織があり、喰種捜査官通称白鳩(ハト)と呼ばれる人達が喰種を駆逐していること】
その喰種捜査官と白鳩という響きに、ズキンと頭が痛んだ
(ッ…、何だろうコレ…)