第2章 暗闇
「嘘だ…!嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ!!」
(私はこれから“人間”しか食べられないの…?)
私は思わず走り出していた
向かう先はコンビニ
♪〜〜♪♪〜
軽快な音ともに自動ドアが開く
「いらっしゃいま…ッッッ!??」
店員さんは私の姿を見て声をつまらせ、恐怖からか震えている
そりゃ、こんな血塗れの服で入ってこられたら一溜まりもないだろう
私は抱えきれるだけいっぱいの食料と、カッターや剃刀などを持ち、店から走って出て行った
お金を持っていないから、所謂万引きをしてしまったが、今はそんなこと何も考えられなかった
とにかく、早く確かめたかった
(嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ)
私は無我夢中で走った