第2章 暗闇
(コイツらが言った通りだ…。私はもう人間じゃない…っ?!喰種…なの?喰種って何…?私は“何”?!!)
「っ…、うわぁあああぁあ!!!」
いくら泣き叫んでも、このやり場の無い感情はどうすることもできなかった
✳︎✳︎✳︎
「……ぅ、ん」
あれから泣き叫び続けた後、気絶してしまったようで、私はまた目覚めたくもないのに目覚めてしまった
自分の体のすぐ隣には昨日私が殺した喰種の死体があり、嫌でもこれが現実だということをつきつけられる
不幸中の幸いなのか、まだ辺りは薄暗く人気が無いのが唯一の救いだった
「とりあえず…、私が“何”なのか知らないと……」
嘆いていても今の状況は変わらない…
重たい腰を上げ、私は再び歩き出した