第2章 暗闇
すると、私の腰の辺りから男達と同じような触手が生え、次々と男達を貫いていく
「ぐぁあああ!!」
「何だ、コイツ急に!!ぎぃやぁあああ」
「し、死ぬ…っ!うわぁぁあああ」
一瞬で辺りは血の海になり、男達は無残な姿で地面に突っ伏した
「フフッ。あたし、すごーくお腹がすいてるから、この際誰でもいいわ」
そう言って、“誰か”が私の体で目の前の男達の死体を食べようとした
(やめて!やめて!!やめてぇぇえええ!!)
「っ…!うぁ…!!ハァ…ハァ……」
何とか“自分”の意識を取り戻し、死体に手を伸ばしていた手を引っ込めた
「うっ……、おぇ…っ」
殺してしまった罪悪感からか、受け止めきれない現実に頭がついていかないのか、あまりの気持ち悪さに吐いてしまう