第2章 暗闇
「うっ……がぁ…っ」
それからも連続で攻撃をくらい、私は既に立ち上がれないほどになっていた
「ほんと、何だコイツ。赫眼(カクガン)にもならねぇし、赫子(カグネ)も出さねぇ」
「ハハッ、糞弱ぇな!!」
「あぁ。これでお終いだ」
1人の男が私の頭を踏み付けた
✳︎✳︎✳︎
朦朧とする意識の中で、誰かが私に問い掛ける
〝あなた、このままじゃ死ぬわよ〟
「…アナタハダレ?」
〝そんなこと今はどうだっていいじゃない。それより…〟
「?」
〝あたし、お腹がすいてるの…〟
そして、私はこの“誰か”に体を乗っ取られた