第2章 暗闇
「どうした、お前!飢え過ぎて頭可笑しくなったんじゃねぇのか?」
「お前からはヒトの匂いがしねぇ。ヒトの匂いがしねぇってことは、お前は喰種だろーが!!」
「それにしちゃあ、旨そうな匂いだがな!!」
男達は、再びハハハと嘲笑う
「っ!!」
(グール……?私が喰種…?喰種って何…?)
その響きに頭がズキンと痛んだ
「何だコイツ…。急に頭抱えて蹲りやがって」
「まあ良い、さっさと殺しちまおうぜ!!」
「そーだな!!」
そう言って、男達は一斉に襲い掛かってきた
(何、あの目!?普通の人間じゃない!!)
男達の目は赤と黒の2色で、体から触手のようなモノが生えてきている
彼らが人間じゃないのは明らかだった
バシッ__
「ぐあっ!!」
男達の尻尾のような触手のようなモノではたかれ、地面へ叩きつけられる
あまりの痛さに一瞬気が遠のいた