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黒執事 Blood and a doll

第16章 南瓜








「姫様はヴァンパイアの仮装が一番似合いますね」

「それは瞳が赤いからでしょう? クライヴの仮装もよく似合ってるわよ、狼男」

「恐縮です」

「シエルはどんな仮装で来るかしら」

「さあ? あのファントムハイヴですからね。力が入っているのではないでしょうか?」


 ハロウィンといえば、仮装も定番。招待状の中に、必ず仮装をしてくることと記されていた為仕方なくアリスは仮装をして向かうことに。最初は無難に魔女にでもしようと思っていたみたいだが、クライヴに阻止されやむなくヴァンパイアとなったのだった。


「あの執事のことですものね、相当嫌なハロウィンパーティーになるんじゃないの?」

「そうかもしれませんね。あ、着きましたよ」


 馬車が止まり、アリスが降りていく。既に他の馬車も到着しており、玄関先ではシエルとセバスチャンが出迎えをしていた。アリスもクライヴを連れ、玄関へと向かった。


「シエル、この度は招待して頂いてありがとう」

「アリス! こちらこそ、ファントムハイヴ家のハロウィンパーティーへようこそ。ゆっくり楽しんでいってくれ」

「ええ、そうするわ」

「では坊ちゃん、私はお二人をご案内しても宜しいでしょうか?」

「ああ、構わん」

「ではアリス様、クライヴさん。こちらへ」


 セバスチャンに連れられ、パーティー会場へと案内される。

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