第99章 BETWEEN THE SHEETS
「あー、フラフラする……
最後に飲んだの、結構効いたよ。」
凛さんは立ち上がったものの、
その場からは動かず、
酔いを醒まそうとするように、
小さく背伸びをした。
「最後のカクテルは、
ブランデーもラムもコアントローも
入ってましたからね。
多分、度数で言うと25度以上はあるかと。」
「……もしかしてそれ、
レモンジュースで割ってた?」
「そうです!飲んだことありましたか?
最近作り方教わったんですよ。」
「……そのカクテル、
名前知ってて作ったの?」
聞いた気もするが、
こっちも酔っていた時に教わったものだ。
名前までは覚えていない。
「いや、すみません。覚えてなくて」
そう言い終わる前に、
凛さんの口元が耳に近付き、
甘い吐息が身体を震わせた。
「“ベッドに入って”」
耳元で囁かれた艶を帯びた声を聞き、
全身が興奮したがるような感覚に襲われた。