• テキストサイズ

君と鼓動が重なる時・2【進撃の巨人】

第99章 BETWEEN THE SHEETS




「……凛さん、オオカミが来ますよ。」


耳元で囁いてみると、
彼女の肩は小さく揺れた。



「んっ……、」


「起きて下さい。
そろそろ、部屋に戻りましょう。」


「……エルド?」


寝惚け眼をこちらに向け、
相変わらずの無防備に艶っぽい表情に、
ふと見惚れる。


絶世の美女、と言う訳ではない。

もっと美人な女性に出会ったこともある。

それでも、そういった類とは
また別の魅力を感じられる顔つきだと思う。





「寝てたか……」


「残念ながら、
酔っても絡んではくれませんでしたね。」


わざとらしく肩を竦めて見せると、
凛さんの笑みが零れる。

酔っているからだろう。
ふにゃっとした柔らかい笑顔が向けられ、
単純に可愛いと思ってしまう。



「部屋まで送ります。歩けそうですか?」


「……んん。大丈夫。」


立ち上がる凛さんの腰を支える。

相変わらず華奢で女性らしく、
守りたくなるような体つきだ。

/ 1588ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp