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君と鼓動が重なる時・2【進撃の巨人】

第99章 BETWEEN THE SHEETS



「それ、女性を誘う時に飲ませるカクテルだね。」


「……え、」


「意味深なカクテル名だよね。
普通に知らずに飲んで、
飲んだんだからいいってことだよね?
って迫られたことあるから、よく覚えてる。」

乾いた笑い声を漏らした
凛さんの香りは遠退き、
覚束ない足取りながらも歩き出した彼女を
咄嗟に支えた。



「……凛さん、
意外と色々経験してるんですね……」


「ああ……
酔いに任せて余計な事話しちゃったよ……」


如何にも、やってしまった、
という彼女の顔を見ながら、
頭の中はまるで下衆なことを考えていた。




「でも俺の作ったそのカクテルも
飲んじゃったじゃないですか。」


「だね。すっかりいい気分で、
そんなこと忘れてた。」


「なら、俺もいいってことですか?」


「ん?」


振り返った彼女の腰を引き寄せ、抱きしめる。


酒のせいだろう。

互いの身体が火照っているのが分かる。

酒のせいでも、この熱は心地良い。


それだけで興奮を煽られている気分になり、
耳裏にキスを落とした。

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