第97章 ●好きなことばかり
「んっ、うぅ、…はぁっ…、」
震える身体を、首筋から下半身に掛けて、
空いている左手でそっと撫でていく。
それだけでまた粘り気のある液体が
溢れ出てくるようで、
それを塞ぐように二本の指を
ゆっくり侵入させていく。
「あ、…ん、モブ、リット…、」
「……ん?」
「や、…きもち、いいっ……、」
恍惚しか感じられない表情で、
そんな言葉を掛けられて、
感情が昂らない筈がない。
指が根元まで入りきる手前の窪みを、
指先の腹で優しくコリコリと刺激する。
刺激の度に身体は小さく跳ね、
艶めかしい嬌声が響き、
表情は艶っぽさを増していく。
この姿を見るだけで、
自分も達せられる自信がある……
それくらいに、
凛の善がる姿は魅力しかなかった。