第91章 正直に、正直に、
「だって、普段は仕事の出来る
真面目で優秀な副官なのに、
プライベートでは彼女を相当よがらせる
テクニシャンな男に変身するんだよ?
そんなギャップ、
女の子からしたらたまんないでしょ!」
「……いや、それは凛にも言えるけどね。」
凛も仕事をしている時は、
こんなにいやらしく喘ぐ姿なんて
絶対想像できない。
団員たちからしてみれば、
優秀な団長秘書という認識しかない筈だ。
凛が俺に抱き着いていた噂すら、
目撃情報があるにも関わらず、
最初は誰にも信用されていなかったようだし、
この認識は自分だけのものじゃないだろう。
「私のギャップは
モブリットに比べれば大したことないよ。」
「その言葉、そっくりそのまま凛に返すよ。」
納得いかない表情の凛を毛布にくるむ。
凛は今自分が全裸だったことを
思い出したようで、
咄嗟に毛布の中で丸くなった。