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君と鼓動が重なる時・2【進撃の巨人】

第91章 正直に、正直に、





今の俺の話を聞いた凛は
どんな反応をするんだろう。

沈黙を守る凛の手を握り、様子を伺う。





新兵に見られていたことは事実だ。

でも、わざわざこのタイミングで
この話を伝えることで、
凛の本音が聞ける気がしていた。




自分と噂になってもいいと言っていたけど、
実際恋人同士とは、
身体の関係を持っていると思われても
おかしくない、
そういう状態だということを、
凛は理解しているんだろうか。


そんな噂をされて、
本当に不快に思わないか、
確認しておきたい気持ちがあった。


ズルいとは思ったが、こんなやり方じゃないと、
心の奥にある素直な感情は引き出せないだろう。




頬を赤らめたまま視線を逸らしていた凛を
じっと見つめ、反応を待った。









「……モブリット、人気出るかな……?」



「……何でそうなるんだよ……」



返って来た予想外すぎる返答に、
図らずも笑い声が漏れてしまった。

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