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君と鼓動が重なる時・2【進撃の巨人】

第10章 どうしても気になる女



「凛を助けてくれてありがとう。
彼女が一人で無事に帰れるか心配で
付いて来てくれたのか?」

「は、はいっ!」

理由は少し違うが、
団長の少し穏やかになった声に反応し、
すかさず返事をする。


「そうだったんだ……なんか色々ごめんね。」


色々……か。

まぁ色々謝りたいのはこっちでもあるけど、
さすがそれを団長の前で言う訳にはいかない。

俺に軽く頭を下げた女の笑顔を見て、
硬くなっていた筋肉が少し和らいだ気がした。




「だが、訓練兵なのにこんな時間まで
出歩いていていいのか?」

「今日は休暇日なので……
これから兵舎に戻れば大丈夫です。」

「そうか。それなら良かった。」


団長もこんな表情をするのか……

団長の少し緩んだ頬は、
最大まで速くなっていた自分の鼓動を
徐々に落ち着かせた。

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