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君と鼓動が重なる時・2【進撃の巨人】

第10章 どうしても気になる女



「あ。さっきの訓練兵。」

おい!
早速俺の情報をバラしてんじゃねぇよ!!

焦る心中で女にツッコミを入れながら
団長に深々と頭を下げる。


まだ言い訳は思いついていないが、
兎にも角にも敵意がないことを表すべきだろう。



「訓練兵?」

「……実は、私がナンパされて
連れて行かれそうになってたところを、
彼が助けてくれたの。」

「凛……
こんな時間に一人で外をフラつくからだろう。
ここは君のいた場所より、
もっとタチの悪い連中が多いんだ……
いつも言っているが、
君はもっと自分の身を案じてくれ。」

「……ごめんなさい。」


特に何の自己弁護をする訳でもなく、
女は素直に団長に頭を下げている。

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